六番町/歴史散策

こんにちは!営業アシスタントの藤田です!!

今回naviするのはJR線・東京メトロ線・都営地下鉄線 飯田橋付近からJR線・東京メトロ線 四ツ谷駅南側まで全長約2㎞まで及ぶ外濠公園についてです。

外濠公園はその名の通り、江戸城の外濠を利用して作られており、牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠を沿うように位置しており、国の指定史跡になっています。

お濠の土手上を2㎞ほど断続的に続く細長い公園なので、公園というより、遊歩道といった方がシックリきます。

本来、江戸城構えの外濠は、敵や動物の侵入を防ぐための防御障壁であり、軍事施設であったため、明治以降になっても外濠はそうした位置づけで扱われ、濠の堤に一般人は立ち入ることができませんでした。

しかし、1921年に法政大学が現在の市ヶ谷キャンパスの所在地に移転して以来、立ち入り禁止の土手に入り込む学生が後を絶たなかったため、大学側が校友校友であった東京市会議員の支援を得て、土手の開放を強く求めた結果、1927年に、大学一部の地域が土手公園として開放されたようです。その後公園の範囲は拡大し、現在の外濠公園へと至っています。

そんな外濠公園も今や、桜の名所として知られています。春には、ソメイヨシノやヤマザクラなど約240本の桜が咲き乱れ、その下で多くの宴会が催されています。また公園付近にはオフィスや学校が多く、散策以外にも通勤通学、昼の休憩にも利用されています。

今回は、四ツ谷駅から飯田橋に向かって外濠公園をレポートしていきます。

四谷見附橋

四ツ谷駅から外へ出ると、国道20号線が駅をまたいで東西に延び、そこに四谷見附があります。ここは江戸時代、江戸城外郭門の一つ、四ツ谷門があった所です。門は明治5年に撤去され、現在はわずかにその石垣の一部を残しています。四谷見附橋は大正5年に完成し、迎賓館及び付近の風景との調和を図るためにフランス風クラシック調のデザインに設計されています。国内で現存する最古の綱製アーチ橋といわれ昭和47年には彫刻工芸部門文化財にも指定されています。しかし、交通量の増加から道路拡幅のため平成3年に現在の橋に架け替えられています。旧橋の本体は八王子市にある長池見附橋として再利用され、親柱と欄干は現在の四谷見附橋に再利用されています。

四ツ谷見附跡

四ツ谷駅から市ヶ谷方面に行くと四ツ谷見附跡につきあたります。江戸城の外濠には江戸の治安を守るため、見附と呼ばれる桝形を有する城門が36か所設けられています。四ツ谷見附門は1636年に初代長州藩藩主・毛利秀蹴によって造られ、江戸城の西の防衛を担っていました。四ツ谷自体は明治5年に撤去され、現在はその石垣が残るのみです。この門を出てから続く甲州街道は、江戸城に万一のことがあった際に将軍を甲府まで逃がすために整備された道とされ、半蔵門と四ツ谷見附門は退避用の裏門であったといわれています。

<四ツ谷見附~市ヶ谷見附>

市ヶ谷駅構内 歴史散策コーナー

東京メトロ南北線の市ヶ谷構内には、江戸歴史散策コーナーがあります。平成元年から7年までの南北線の工事に伴って地下に埋もれている文化財の調査が行われましたが、ここではその成果を窺い知ることができます。発掘された石垣の石材で造られた石垣や、江戸城外濠の門、土橋、土手、江戸時代の文献、絵図、絵画などが展示されています。小さなスペースですが、まるで博物館のようです。東京メトロ南北線市ヶ谷駅を利用する際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

市ヶ谷御門・石垣石

市ヶ谷橋の袂には、江戸時代には市ヶ谷見附が置かれていました。市ヶ谷御門は、1636年に美作国津山藩主の森長継により築かれましたが、1871年に撤去されてしまいました。現在の市ヶ谷橋は1927年に架設されたものです。現在でも土手の桜は有名ですが、昔もこの辺りには桜が多かったことから桜門と呼ばれていたようです。今はその遺構も残されていませんが、交番の裏手にある児童公園の隅には市ヶ谷御門橋台に用いられた石垣の一部が残されています。この石垣石にはところどころに刻印が刻まれていて、これは江戸時代初期に刻まれた御手伝普請で石垣を築いた大名家や職人の印と考えられています。公園には普段から近所の子連れや昼休みのビジネスマンやOLの姿がよく見られます。

<市ヶ谷御門~新見附橋>

新見附橋

市ヶ谷駅前から数百メートル進むと外濠の水を横切っている橋、新見附橋があります。この新見附橋は、旧麹町区と旧牛込区の住民の行き来の便宜を図るために明治になってから築かれたもので、江戸時代からこの場所に見附があったわけではありません。そのようにして外濠は二つに仕切られ、下流の牛込橋寄りは牛込濠、上流の市ヶ谷橋寄りは新見附濠と呼ばれるようになりました。

新見附橋~牛込見附橋

CANAL CAFE

牛込橋の袂、新宿区側の壕の岸辺には水上デッキを設けて営業する”CANAL CAFE”があります。桜の季節のロケーションは最高で、店の入り口には長蛇の列ができる人気のお店です。

牛込見附・牛込見附橋

新見附橋から1㎞ほど先、JR飯田橋駅西口付近には牛込橋があります。牛込橋は江戸時代、牛込見附が存在していたところで、牛込橋の袂には牛込見附の門の跡が現在も残されています。交差点南西側と北西側の角にある石垣がこの遺構です。牛込見附の石垣は牛込橋とともに1636年、阿波徳島藩蜂須賀忠英(松平阿波守)によって築かれたもので、これを示すように石垣の一部に「松平阿波守」と刻まれています。牛込見附は田安門を起点にした「上州道」の出口といった交通の拠点であり、 また周辺には楓の木が多く、秋の景色が素晴らしかったことから別名「楓の御門」と呼ばれていたようです。この見附は、江戸城外堀跡の見附の中で、最も当時の面影を残されています。また、牛込橋は災害や老化によって何度も架け替えられ現在の銅橋は1996年に架けられたものです。牛込橋の親柱の上に隅櫓(すみやぐら)の飾りがあり江戸を感じさせます。

外濠公園は四ツ谷駅から飯田橋駅まで2㎞ほど、のんびり歩いても1時間程度の距離で、ひとりでのんびり散歩やカップルでデートに利用したくなる公園です。桜の名所として、春にはお花見客で賑わいを見せますが、夏も生い茂る緑のおかげで涼しく散歩が楽しめます。そして外濠は歴史的遺構のひとつです。歴史の名残を探しながら歩けばさらに散策が楽しくなると思います。

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