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日本の近代教育発祥の地「湯島聖堂」やビザンチン様式教会「ニコライ堂」など、歴史的な建物が数多く残る神田淡路町エリア。

淡路町という名前が正式についたのは、明治５年（1872年）のことで、江戸時代、坂の上の西側に鈴木淡路守重泰の屋敷があったことから、「淡路坂」と呼ばれています。この鈴木重泰という人物は、二代徳川将軍秀忠に仕え御書院番となり、寛文三年（1663）には、従五位下淡路守に叙任し、秀忠、家光、家綱の三代の将軍に仕えた知行千石の旗本であったといわれています。当時は、武家をその苗字や名前で呼ぶことはなく官職名をもちいることが一般的だったため「鈴木坂」ではなく「淡路坂」となったと思われます。

江戸時代、閑静な武家屋敷町と賑やかな町人町が接する文化の中心地だった神田淡路町界隈。明治に入ると、西園寺公望や岩崎弥太郎ら、多くの政府高官や実業家が、邸宅を構え、文明開化の先進的エリアとして発展を遂げていきました。

また現在、ワテラスに隣接している淡路公園には、日本を代表する、方熊楠・正岡子規・島崎藤村・秋山真之などの文化人を輩出した共立学校（のちの開成学園）が明治4年（1871年）に創設されました。また歌人で、旧５千円札に描かれていた樋口一葉もこの地に住んでいました。

その跡地で再開発として計画されたのが当物件を含む複合施設「ワテラス」です。「淡路型コミュニティの拠点づくり」が、再開発のコンセプトとして決まり、2013年に住宅、オフィス、商業施設、学生マンションが集積したワテラスが完成しました。

「ワテラス」のビル名は、「輪（コミュニティ）を照らす」「和をコンセプトとした段丘（テラス）状の敷地」「水（WATER）が循環する緑の大地（TERRA）」など、さまざまな意味が盛り込まれています。

ワテラスは、タワー棟、アネックス棟、この2つを繋ぐアトリウムから構成されています。高さ165ｍのタワー棟は20〜41階に住戸、4〜18階はオフィス、1〜3階はワテラスコモンと名付けられたコミュニティ施設で、ホールやギャラリー、ライブラリー、カフェなどが完備されています。

タワー棟の共用部には「ザ・ペニンシュラ東京」などを手がけた建築デザイナーの意匠で、都心に浮かぶ船で、クルージングしているような空間が演出されています。共有サービスとしては、コンシェルジュサービス、ラウンジ、スポーツジム、キッズルームなど豊富なサービスを受けることができます。

建物構造についても、強いこだわりを持って設計されており、東京礫層という強固な地盤に加え、アースドリル工法や、摩擦ダンパーや粘性制震壁を採用し、最新の制震構造が導入されています。

建物は隣接するお茶の水ソラシティと歩行者専用ブリッジでつながれており、千代田線新御茶ノ水駅から雨に濡れることなく、またエレベーターやエスカレーターによるバリアフリー動線で行き来できるようになっています。

また、徒歩15分圏内に13駅12路線が利用可能と、都内屈指のアクセス利便性を誇ります。ワテラスコモンや隣接するアネックス棟には、スーパーマーケット、飲食店がそろい、日常を支える施設が並ぶほか、緑豊かな淡路公園が隣接されており、都会にいながらも、自然を感じることのできる環境にもなっています。周辺には明治大学などの教育機関、東京医科歯科大学医学部附属病院、神尾記念病院などの医療機関もあり、住みやすいエリアとなっています。